観客からブーイング。第2セットに錦織がみせた”異変”が話題に
錦織圭がロジャーズ・カップ準決勝に臨んだ
男子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード)は15日、シングルス準決勝が行われ、世界ランキング4位の第4シード、錦織圭は世界3位の第2シード、アンディ・マリーと対戦した。
アフロ
錦織圭/Kei Nishikori (JPN), AUGUST 13, 2015 - Tennis : Montreal, Quebec, Canada; Kei Nishikori of Japan hits a shot against David Goffin of Belgium (not pictured) during the Rogers Cup tennis tournament… by 写真:USA TODAY Sports/アフロ
マスターズ大会初優勝を目指す錦織
今大会は4大大会に次ぐ格付けのマスターズ大会。
ATPワールドツアー・マスターズ1000に規格されており、世界ランキング上位選手に出場義務が課せられている。
BIG4の一人である第7シードのR・ナダル(スペイン)に6-2, 6-4のストレートで完勝。
08年6月、プロ転向1年目のアルトワ選手権(英国)で初対戦して以来、7戦全敗の「ビッグ4」ではただ1人勝てなかったナダルに初勝利している。
決勝の前に立ちはだかるアンディ・マリーもBIG4の1人
A・マリーも、ジョコビッチ、フェデラー、ナダルとともにこの10年の男子ツアーを支えてきた「BIG4」と呼ばれてきたトップ選手の一人。
ダイナミックなストローク、両手バックハンドは最高レベル。またマレーは、もっともインテリジェントな戦術家の1人としても知られている。
マリーとの対戦成績は錦織の1勝4敗。初勝利は昨年11月のATPツアー・ファイナル1次リーグB組初戦。
この時は6―4、6―4でストレート勝ちしている。
アフロ
Tennis - Great Britain v France - Davis Cup World Group Quarter Final - Queen?s Club, London - 19/7/15
Great Britain's Andy Murray in action
Action Images via Reuters / Andrew Boyers
Livepic
(Br… by 写真:ロイター/アフロ
試合は第1セットから”BIG4”のマリーが実力を見せつける
第1セット第2ゲームで早くもブレイクを許すなど序盤からマレーに試合の主導権を握られてしまう。
ストローク戦では、リズムよく打ち込みたい錦織に対し、マリーはスライスなどでスローペースに持ち込み、時に強打のカウンターで錦織のタイミングを外すなど多彩な技で錦織を翻弄。
これに加え錦織はファーストサービスの調子が上がらず、ダブルフォルトを連発するなどミスも重なる。
第8ゲームは40―0からミスを連発してブレークされた。これが手痛く、第1セットは3―6で落とした。
すると第2セット錦織に”異変”が…
挽回を期した第2セットも、第1ゲームのサービスゲームを落とすなど、エンジンがかからない錦織。
マリーに主導権を握られたまま、一方的に押し切られ、なすすべがない。
すると終盤、錦織は故障か戦意喪失かで、まったく球を追いかけられず、観客からはブーイングを食らう場面も。
結局ストレート負け。BIG4連続勝利とはならなかった
結局第2セットは1ゲームも奪えず、わずか1時間5分で3-6、0-6のストレート負け。マリーに屈した。